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9月は1800km以上走ったのに比べて、今月はスケジュールが入り組んでいたので、20日までに700kmほどの走行距離と、短かった。
それが却っていい休養になったようで、前週のしまなみアイランドライドから調子がよかったみたいだ。
「みたいだ」なんていうのは、自分じゃいつもどおりのつもりだったのに、一緒にしまなみに行ったラテさんや、ヒグちゃん、シンボーが後半120km越えたあたりから、どんどんちぎれていって、
「絶対、シンゴさん調子いいですよ」
なんて周りから言われたからだ。本人には自覚があまりなかった。
どうせレース前に油断させる、調子悪い戦法だろうなんて考えていた。
しまなみではイベントの前日の山鳥さんの練習も含めて、いい仕上げになったのは間違いない。
昨年の「岬越え※」で路肩に自転車を停めてしまった記録、6:35はもちろん、その前年のベスト5:47よりは早く、5:25くらいでは走れる感触はあった。
「岬越え」ってなんだというと、自転車スラングでは脚が攣ってくることを足摺岬をシャレて「岬が見えてくる」というらしい(funride11月号たっくんの丸秘自転車レース用語講座)。なので完全に攣りきった昨年は「岬越え」だ。
富士チャレ前日、「浅見光彦」の撮影で行っていた琵琶湖から、サイクルスクエア北参道に移動して自活研の小林さんとの自転車市民権セミナー。
帰ってから奥さんの分を合わせて二人分のレースの準備をしていたら、睡眠時間は二時間になった。
でもこれは出場者皆同じような感じだろう。
レース本番。
試走すると、ホームストレートに戻るのぼりが短く感じた。
takaちゃんいわく、それは「調子がいい証」だという。
直前に飲んだ、グリコのEXTRA BOOSTERが効いたのかスタートの挨拶で、テンションが高くなって、
「みなさーん!たとえ脚がちぎれようとも、心臓がひっくり返ろうとも、最後まで、走りきりましょう!!!」
なんて叫んでしまった。
近くにいた竹谷賢二さんには、「もう一杯やってるんですか?」いわれ、
ヒグちゃんにも、「調子がいいからそんなこと言えるんですよ」といわれ、
皆の言葉に暗示をかけられたようにその気になってくる。
おだてに乗りやすい私は、
「そうか、俺が調子いいのは本当なんだぁーっ!!!!!」
と、まんまと乗せられて興奮状態のままスタート。
先頭集団に食らいつく。
平均6:20くらいで、LAPを重ねていく。
辛いけど、この集団が最後までこのペースで行ってくれたらいいなと思っていた15周目、金城さんがスススッと上がって、集団をコントロールしていたエンデカの真鍋選手になにやら言った。
その周回の登りで、「今までのはサービスですよ」といわんばかりに、ペースが上がった。
うへぇ、ちぎれる・・・・
私がタレたのを喜んでいるのか、なぜか嬉しそうに「OK,OK」と私にいいながら抜いていく自転車。
くそっ、何が何でも追いつくぞ、ともがきかけた刹那、前方で2台が絡む落車。
フロントフォークからホィールが外れるほどの転倒だ。
ひぇえ!あわや突っ込むかといったところを右に回避したが、これで先頭集団からは離れてしまった。
そうなると、なかなかスピードの合う集団が見つからない。
LAPタイムも30秒落ちてきた。
このまま一人旅だけは避けなければならない。
諦めないぞ。
どうにかいい集団に入りたい。
10人ほどの塊はあるのだが、チームエンデューロや、100kmの選手が混じっていて、いつ分裂するかわからないので、なかなか決めかねる。
2周ほどいくつかのラインを渡り歩き、4、5人のいいペースのグループに参加。自分もなるべく引くように心がけながら、回していく。
すると誰かと話しながら、のんびりペースの堂城賢さんに遭遇。
堂城さんが、「ドリンク運んで来ましょうか」なんて冗談をいいながら前を引いてくれた。
このペースが凄く良かった。
一定ペースで3周固定で引いて、私たちの集団を確固たるものにしてくれた。
平均LAPは7:00くらいに落ち着く。
何周かLAPボタンを押し忘れて、自分が何周走っているのかわからなくなっていたので、回りに尋ねる。
「私は、後4週だと思いますけどね」
となると、最後はこの20人ばかりで、ゴールスプリントだな。
残り3周辺りから、少し弱ってきた振りをしてなりを潜める。
この集団の中なら、まだ少しは余力があるぜ。
でもそれは他の皆も同じなんだろうな・・・どのあたりで仕掛けるか・・・・
そんなことを考えながら、最後の一周を迎えるホームストレートを走っていると、ピットのフェンスから、シュワッチさんとヒグちゃんが、
「やったぁー、ゴッさん5時間切り~」・・・・・
と言っているのが聞こえたような気が。
エエッ?俺が5時間切り?まさか・・・信じられずもう一周集団に付いて気を抜かず走る。
「いやあ、なんか俺もしかしたら終わったみたい。」とちょっと嬉しくなって周りに話しかけても誰も答えてくれない。
ゴールラインも念のためもがいて通過する。
でも雨が降ってきたから、今度は誰もピットのフェンスにいなくなってしまった。
仕方ないから、もう一周走る。
ピットに戻ると、奥さん、シュワッチさん、ヒグちゃん、takaちゃんが迎えてくれた。
「凄いですよ、5時間切りましたよ。4:58:10、26位」
やったぁぁぁぁぁ・・・・・!
目茶苦茶嬉しい。
なんだこの喜びは。
もうやめられない。
もっと強くなりたくなった。
皆がその気にさせてくれたからだ。
ありがとう。
ホントにありがとう。
ちなみにウチの奥さんのチームはちゃっかり3位で表彰台。
おめでとうございます。
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