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自転車のいいところは、一言で言ってなんですか?
と、よく聞かれる。
「漕げば進むことです。」
と、禅問答のようなことを意味ありげに答えてきた。
世の中、ままならないことが多い。
人一倍努力して、成果がでなかったり、思いが伝わらなかったり・・・・
でも、自転車は自分さえ諦めずに漕ぎ続ければ、前に進んでくれる。
どんな坂でも、逆風でも、たとえ自転車から降りて、歩いたとしても、前いに行く気持ちがあれば、進む。
自転車はただの乗り物じゃない。
体の器官の延長のように、乗り手の意思に答えてくれる。
自身のパワーを増幅してくれる。
この感覚が、私を幸せにしてくれるから、自転車はいいのだ。
そう思っていた。
でも、それだけじゃなかった。
今になって気づいた。
歯の浮くようなことを言うが、
自転車は希望を持たせてくれる。
自転車に乗ると、自分の中の意外性を発見する。
意外性って言ったって、「意外にアホだった」とか、「意外にスケベだった」とかおっちょこちょいな意外性ではなくて、「意外にまだイケル」とか、「意外にガッツがあった」とか、気づいていなかった可能性に繋がる意外性だ。
自分の中の新たな可能性を見つけると、人は希望が持てる。
100km自転車で走るなんて、かつての自分は想像もしたかったことだ。
今じゃ当たり前になってしまったけど、初めて100km超えをしたとき、嬉しくて仕方なかったのを思い出す。
何が嬉しかったって、自分がこんなことできるという意外性の発見だった。
まだまだイケル。
このまま行くぞ。
昨年のサイクルモードから1年が過ぎた。
300人に満たなかった紳士録ユーザーが5000人になろうとしている。
多くの仲間とこの感覚を分かち合いたい。
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