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直前になって腰をピキッとやってしまい、どうなることかと思ったものの、走り終わると腰の痛みは消えていた。
200kmのレースだから、終わった後はさぞや酷いことになってしまうと覚悟していたが、今痛いのは、脹脛と顎。
脹脛はもう少しで肉離れだったのかもしれないくらい。
回復走で路面の振動が伝わって脹脛が震えるだけで痛い。
顎は、何でだろう・・・・?
スタート前に気合を入れようと、好きだった関取の水戸泉がやっていたみたいに拳固で顎をガンガン叩いていたからだった。
万が一落車しても、絶対に走りきる。
そう自分に言い聞かせる作業だった。
顎から突き上げる衝撃は、転倒のイメージ。
それを克服する。
スタート前の心拍数は129
緊張しているのがわかる。
7:00一斉に出走。ビンディングにもたつく。
ヒルクライムレースでも、172までしか上がらない心拍数が182まで上がっていた。
クランクを止めると、膝から下がガクガク勝手に動く。
それでもなるべく前へ前へと行っていたら、時々集団の先頭を引くことさえあった。
「あれ、俺今日いけるんじゃない」と一瞬勘違いする。
「そろそろ山に入りますよ」、とラテさん。
5分も持たずに集団から脱落した。
ロードレースはやっぱり山だ。上りが弱けりゃ勝負にならない。
金城さんが、右京さんが私を抜き去っていく。
どうにもならない。
脚が攣る予兆が出てくる。
でも回してりゃ、どうにかなる。
止めたらアウトだ。
キツイなあ。
誰だよ?最初の100kmは楽ですって言ったの。
サイクルコンピュータはまだ90kmしか記してない。
捨てる神あれば拾う神あり。
山岳ポイントを越えると、脚の揃う集団が形成される。
ところが、宜名真トンネルを過ぎたところで市民200kmの走者全員が止められた。
先に行っていた皆さんに追いついてしまった。
先き組は不満爆発。
追いつき組みは超ラッキー。
チャンピオンレースと我々市民200の間に国際女子をスタートさせたいがための、まさに大番狂わせだ。
20分以上の足止めとなった後リスタート。
逃げていた3人に4分先に出てもらう。
二回目の上り7kmを間もなく向かえ、脚は限界ギリギリで、止めたらいつでも筋肉が石になる準備をしている。
回してりゃどうにかなるもんだ。
後半平地はまだ踏めた。
沿道の応援が嬉しい。
役者の性で、それに応えて手を挙げる。
そのたびに近くにいた人はパンクの合図だと思ってしまったらしい。
すみませんでした。
「シンゴさんがんばって~」って、嬉しいじゃないですか。
すると、「ぼくも名前がシンゴなんです」なんて言い出す若い選手が近くにいた。
ふと思う。
かつて私たちは、母なる子宮にあるゴールに向かって最初のマスドスタートレースを繰り広げた。
その原始の記憶が、忘れていた野生を呼び覚ますために、死にもの狂いで走り続ける。
我々同じレースに出る者は、もしかしたら兄弟といえるものなのかも知れない。
レースが終われば、皆最高の仲間だ。
ありがとう。
記録、5:54:18.544
124位。
ヤッホー!!
シーズンオフだぜ!
完全な虹が出てた。
ビール飲みまくった。
焼肉食いまくった。
坊主頭同士で、高岡さんとも記念写真。
↑酔ってるなあ俺
回復は奥さんと一緒に。
沖縄の皆さん、本当にありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。
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