女性は赤ちゃんを出産するとき、我々男には想像がつかない苦痛を味わう。
「もう、こんなに辛いのはは二度とイヤ」
そう思っても、無事出産を終えてしばらくすると、
「もう一人くらい産んでもいいかな」という気になる人がいると聞く。
確か、去年もそうだった。
7時間以内に、およそ4.5kmのコースを44周。
なんのためにこんなことしてるんだ?
こんな苦しい思いは二度と御免だ。
そう考えながら、自転車で走った富士スピードウェイ200km。
記録は生まれるもの。
まさに生みの苦しみを味わったにもかかわらず、今年も走った。
そしてまた、すでに来年走る気になっている。
それが富士チャレンジ200の魅力なのかもしれない。
レースのスタートを待っている間に冷えてしまい、トイレに行きたくてすでに一周走っただけでピットインした。
自転車は本当に正直。
練習しないでナメテかかるととんでもない目に合う。
大きな舞台に立とうというとき、ロクに稽古もしないで本番を迎えたらどうなるか?
酷い結果だった。
これが今の私の実力。
100km走った時点で足が攣ってまたピットイン。
インドメタシンで誤魔化すものの、三週走るとまた攣って、ピットイン。
今度は第一コーナー過ぎた下りで足を止めたとたんに右足のハムストリングスが攣った。
攣った部分の筋肉を伸ばそうと脚をまっすぐにしたら、大腿部が攣った。
慌てて路肩に停車してビンディングを外したら、脹脛が攣った。
体験したことのない激痛に顔を歪め、自分の脚全体に起こった嵐が過ぎ去るのを待つ。
このままリタイヤか…
それにしてもピットまで戻れるかな。
幸い痛みが去ると、ゆっくりではあるが、また走り出すことができた。
よくコースの途中で立ち止まっている人達がいる。
彼らの痛みが、悔しさが分かった。
再スタートしてしばらくすると、今度は腹が減りすぎて、ハンガーノック寸前でピットイン。
あんなにこまめにパワージェル飲んだのに、栄養補給が間に合わなかったようだ。
走っているのに寒気がしてきた。
ラテさんの奥さんの差し入れのドーナッツを一気に3個食べる。
コーヒーまで飲んで戦意喪失。
ノンストップで走るつもりだったのに、計4回のピットイン。
もう完走するのが精一杯だった。
タイムは昨年より48分も遅れて、6時間35分。
苦しくて、来年は二度と来るかと呪いながら自転車を走らせていたけど、帰りの車の中で、takaちゃんと話していたのは、来年の作戦だった。
お互いの健闘を称えあい、なおじさん達がささやかな冒険を終えて爽やかに笑うことができた。
↑ナメテかかってやられた二人。
↑自己目標時間をクリアーした初出場のhideさん(左)と昨年のタイムを17分も縮め、ソロ200kmで見事11位を獲たエースのtakaさん(右)
↑神戸からの助っ人「めりなすLEGON」。4時間エンデューロで二位!
↑妻tとともに7時間3人エンデューロに参加したドクター理枝子さん(左)、プロMTBライダー堂城選手の奥様ちえさんとfunrideの金城編集長(左)。
ドーナッツやコーヒー心温まるサポートでレースを格別ニ楽しくしてくらたラテ婦人。